福岡県直方市(のおがたし)、田川市に行って炭鉱の博物館を見てきました。大規模で派手な展示の方が田川市の「田川市石炭・歴史博物館」で、小さくて地味だけど説明担当者の熱意が伝わってきたのが直方市の石炭記念館でした。

◎広島駅から小倉駅は新幹線45分で短時間移動。
◎時間がかかるのは小倉駅から南方向の福岡県内ローカル線移動。JRとか私鉄とかバスで移動。
◎1時間に2本程度のJRローカル線なので、旅行の計画、乗る列車の目安、駅と目的地の場所の把握は大切。(途中で小雨が降り始めて傘なし周辺にコンビニもなしという場面もあった)改札で交通系ICカード使えない駅もあるので要注意。現金が必要。 JRと別に平成筑豊鉄道伊田線というのもある。
◎直方市の石炭記念館。小さい建物ですが、この中で、意義深いと感じたのは主に二つ。「救護練習所模擬坑道」と「筑豊石炭鉱業組合」の会議所(明治43年建築)。
◎「筑豊石炭鉱業組合」の会議所、当時は日本国内の石炭の半分が九州の炭鉱から出ていたので今でいう石油のOPECみたいな、経済を左右する会議が筑豊石炭鉱業組合で毎年開かれたらしい。
◎「救護練習所模擬坑道(本館裏)」長さ50メートルくらいの、斜面部分と水平部分のある坑道(トンネル)、これで人命救助の訓練をみっちり行ってから延べ4万人の救護隊員が養成されたとのこと。九州だけでなくここの卒業生が北海道の炭鉱とかで救護隊員として働いた。残念ながら今は一般客はこの模擬坑道には入れない。(そりゃそうだ)
◎「田川市石炭・歴史博物館」は建物も立派、面積も広い、展示内容も豊富。炭鉱を掘る技術的な難しさ、悪条件で働く炭鉱労働者の姿、時代とともに変わる掘り方の道具、巨大メカ、などなど。
◎映画「トータルリコール」をまた見たくなった。映画に出る火星の掘削装置は今回見た直方市の記念館の展示品に少し似ている感じ。”roadheader”が掘削装置の名前。
◎自衛隊・勝田駐屯地にある『坑道掘削装置』も炭鉱の掘削装置と共通点が多い感じ。
◎僕は2箇所合計で4時間くらいで見ましたが本気で見るならもっと長時間でも良いかもしれません。


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