2000年頃の話題でマイナスイオンや活性酸素

 (懐かしのネタとしての、トンデモ科学に通じる、マイナスイオンや活性酸素の話のメモです)

◆「マイナスイオン」をうたう商品たち(2002.05.22)
「マイナスイオン」の効果をうたった宣伝文句でいろんな商品がここ数年出回っていますが、 最近はマイナスイオンの効果に疑問の声が増えています。 ちなみに筆者の回りでは「マイナスイオン」が体にいいと考えている人は皆無です。 医者仲間にきいても、「マイナスイオン?なんじゃそれ?嘘くさい」という反応がほとんどです。 これも「トンデモ」科学の一種でしょうか。交通安全のお守りと同じくらいは効くかも知れません。 参考に資料として 「夕刊ザクザク記事」、 「市民のための環境学ガイド」 をどうぞ。そして、健康関連商品の嘘を見破る資料としては、 「健康情報の読み方」 をどうぞ。もっとも「マイナスイオンは健康につながらない」とまともな学者が声を上げても その声にはスポンサーがつかないからテレビには出ないでしょうね。 お昼の健康関連テレビは相変わらずマイナスイオン絶賛の話題が続いています。 ひょっとして内閣の景気対策として「マイナスイオン商品ブームで日本の不況を打開だ!」 という極秘プロジェクトですかねえ。だまされたい人はどんどん買って景気に貢献してください。 なお「マイナスイオン」の言葉は和製の造語みたいで化学で呼ぶ陰イオンとは別 の物です。 (2002.05.22)

◆2014年の今なら、Wikipedia 「マイナスイオン」の項目を見ると、マイナスイオンというのがほぼ想像の産物であることがわかってくると思われます。

◆「活性酸素をやっつける」という商品たち(2002.05.23)
「活性酸素」という言葉も怪しい健康食品によく使われるキーワードです。 「活性酸素」「血液さらさら」「マイナスイオン」この言葉を並べて、中身のない健康食品を売りつけるという 商法がはやってる気がします。活性酸素自身は科学的な研究の対象になっていますが、 「すべての成人病は活性酸素が真犯人!」「これさえ食べれば活性酸素を撃退!」なんてだまされてはだめですからね皆さん。 たくさんの病気の原因を単一の物質に強引に結びつけて、 それを根拠に栄養剤や健康食品を売り込むという単純な論法、それでも 信じる人多いんだろうなあ。え?酒も減らさないしタバコも続けたいし運動もしたくない、 だけど健康がぜひ手に入れたいって?そういう人は多いにだまされてください。 止めませんから。 参考に 「集まれ、花粉症の仲間たち」の 「抗酸化って言い過ぎじゃない? 」 の文章もどうぞ。 なお、「マイナスイオン」は想像上の産物なんですが、この「活性酸素」は存在はしているけれど、活性酸素を食物でいっきに減らすとか「○○水」を飲んで簡単に減らすという説明の部分がワナなんです。そこがふたつの違いです。(2002.05.23)

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