『のだめ映画、 前編』感想

映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編&後編』の前編、大変良かったです。箇条書きで感想をいろいろ。
◎冒頭に美しい鉄道映像あり。ヨーロッパロケの成果。
◎千秋役、玉木宏の指揮の動きはテレビドラマと同様、うまくないと思う。残念。左手の指示がほとんど無い。これは悲しい。音楽の物語だというのに。
◎松田幸久役の指揮の手の動きが良い。彼はもっと登場させてほしいくらい。
◎のだめ役、上野樹里はさすが。表情も豊か。モーツァルト: ピアノ・ソナタ第11番 – 第3楽章「トルコ行進曲付き」での手の動きもなめらか。
◎上野樹里が人形となって床上を千秋に引きずられるシーンや、人形となって倒れるのは痛々しいです。(マンガチックに表現したいんだろうけど、なぜか痛そう)
◎上野樹里の演技がこの映画に溶け込んでいて満足。 実写の演技でも、コンピュータ動画(3D-CG)との合成になっても違和感なし。「変態の森」を表現したCGはよくできてる。
◎マルレ・オケの団員の貧乏ぶりや、団員の個人練習風景がよかった。副業でタクシー運転手するオーボエ奏者がタクシー車内で練習するところには涙が出てしまう。
◎マルレ・オケ経営の低迷ぶり、大変リアリティがあって良い。なんだかこれを見てると日本の地方交響楽団を応援したくなる。
◎マルレ・オケのオーディションでの黒木の演奏、 モーツァルト: オーボエ協奏曲はオーボエ+ピアノ、二人での音がよかった。
◎チャイコフスキーの『序曲:1812年』は本番映像は見事。ちゃんと大砲も(建物の外で)鳴らしていた。ヘタクソなオケが本番で見事に上手になっているのは短期間で上達が激しいと思ったけど、まあそこはマンガ的という事で許す。
◎字幕版を見たので、聴覚障害者むけにセリフも物音もみんな字幕。「むぎゃー」「足音」「拍手」「ドアを閉める音」など。これは立派。聴覚障害者むけながら健常者にも字幕が便利。(中国語字幕や英語字幕作るから日本語字幕も少ない手間で作れたのでしょう。のだめカンタービレは台湾でも人気。…「香港、台湾など世界で配給決定」記事あり)
◎のだめ作カレーの映像では空中に「毒」とか「菌」の文字が舞うのに「もやしもん」のキャラが出てこない!「もやしもんのキャラをここで出さないなんて、そんなバカな!」と思った観客は全国に1万人いるはず。作者同士が仲良しだから友情出演簡単だったはずなのに。おかしいなあ。
◎オマケ。広島TOHO緑井での上映。どうにも映画前のコマーシャル映像が音量が大きくて困りました。無料で見る民放テレビにコマーシャルがつくのは義務みたいなものだけど、お金はらっている映画館で、長時間、大音量コマーシャル映像を見せつけられるのはどうにも理解しがたいです。(手で耳をふさいでもまだうるさいんですよこれが)なお休日でもあり、今日の11:25はすぐ満席になってました。今後みる人も予約をオススメ。
◎使用楽曲。(今回はnaxosの人が映画のだめカンタービレ….で、詳しく映画使用曲を詳しく報告してくれています。昨日も書いたけど再確認。)

コメント

  1. ponta より:

    のだめカンタービレ。ドラマ版を一度も見たことがないのですが、とても面白いドラマだったようですね。
    映画は、まずドラマ版をチェックしてから見た方が楽しめそうですか?

    それにしても、上野樹里は凄い演技力のある女優だと思いますね?。
    役柄ごとに雰囲気や表情が変わる女優さんて、最近あまり見かけませんでしたから。

  2. なおひこ より:

    早速コメントありがとう!
    漫画を読んでいてドラマ版を見てないなら
    ドラマ版を少し見てから映画というのがいいでしょう。
    ドラマ版に慣れないと配役が理解できなかったりして
    映画にすっと入り込めないと思いますので。DVDレンタル有り。
    上野樹里の演技は「スウィングガールズ」と、
    「のだめ」の二つしか知りませんけど、
    どちらも良い演技だと思います。

  3. じぞう より:

    今日見てきました(^^
    「変態の森」の妄想シーンの無駄に細部まで描き込んであるCG、これでもか!というぐらいの時間の割き方にただただ笑い続けてしまいました(^o^)
    なるほど映画だな〜w

    映画館の音響で大迫力の演奏シーンは家のテレビとは比べ物にならない圧巻っぷり!
    もう一度観に行きたいです(^^

  4. なおひこ より:

    のだめ映画、じぞうさんも観てくれてうれしいです。
    そうです。変態の森、
    あのCGはかなり気合いが入ってたと思います。
    僕もあそこは好きな部分なんですよ。

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