eラーニング雑感

子供の教育にパソコンを使うとか大人の社員研修にパソコンを使うとかいう話を時々耳にします。たぶん「教育にコンピュータを使う」試みは1980年代からあったはずですが、僕の感覚では成功例というのは1980, 1990年代で1割以下、2000年過ぎて3割以下かな、という感じで想像してます(eラーニングのブームというのもとっくに2000年頃に去っていたのかもしれませんが、いつがブームだったのかを計る目安もありません)。昔の CAIという呼び名がいつから 「eラーニング」になったのかは知りませんが。
教育の効果は数字で出しにくいとか時間削減が目的だとか教員人件費削減が目的とかあれこれ意見はありましょうが(eラーニング導入前後で教育経費を比べた資料は見つからない)。eラーニングの効果もどうも説得力のある数字は出てない印象です。
 おおざっぱに言うと「コンピュータを使えばこんなにいい事ができる(はず)ですよ」という部分ばかり期待されるけど人が人にモノを教えるのは(相手が子供でも大人でも)複雑なので「教えるための教材つくり」は教科書作成もパソコンソフト作成も大規模になる、というのが最大の問題点でしょうか。
eラーニングの(期待されてる)長所は、学習者が集合しなくて良い(現実:結局は全員パソコン部屋に集合しないと機械が足りない)とか、自由な時間で学習(現実:限度は1日8時間だし社員研修期間は短いし)とか、個々の能力別に進度調整できる(現実:研修期間内に覚えきれない社員はテスト結果でクビ)とか、いう部分でしょうか。
でも僕はeラーニングの将来はほんの少し期待してます。理科実験教材のように「研修内容の一部だけ画面で研修」という位置づけとか、「eラーニングに向いている一部の分野」(プログラミンとか IT関連資格の勉強)なら良い道具になるんじゃないかという程度で。人間の教師が不要になるにはあと1000年かかるとは思いますが。
参考に、このページをどうぞ。怪しい話「ネット研修」と、eラーニングはブームになるか?(前編)です。

コメント

  1. クレイジーピエロ より:

    >昔の CAIという呼び名がいつから 「eラーニング」になったのかは知りませんが。
     たぶん東京の山手線が“E電”と呼ばれだした頃でしょう。
    …E電って…

  2. なおひこ より:

    なんと。E電とは思いつきませんでした。
    うーむ。

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