小学生ICタグは高価な寄り道発見機かな

岐阜県羽島郡岐南町の小学校で来年からRFIDの「登下校確認システム」を導入するようです。中日新聞記事読売新聞中部の記事が新聞報道です。読売新聞では「当初予算案に7000万〜1億円の事業費を盛り込み」「ICタグは1個約3000円」とありますからかなり高価です。ICタグ(RFID)を使う追跡装置には僕も興味がありますが、どうも小学校児童への犯罪に対しての防犯効果は弱いと思われます。期待できるのは寄り道防止ぐらいでしょうか。さて、技術者の投稿が多いスラッシュドットでの記事に寄せられた意見から拾ってみます。(1) 子供の刑法犯被害件数は近年減少中という指摘。意見1、 意見2。特に、1970-2005年で小学生、未就学児童の殺人事件は減少している点を指摘。ためになります。(2) ICタグ監視装置で子供を見失った際も、現場に行く対応が大変という指摘。意見1 (3) 通り魔による殺傷事件や暴走車の突入等には無力。との意見。との指摘。意見1 (4) ICタグでは子供の保護者が加害者になるのを防止できないとの意見。(秋田県の児童殺害事件、滋賀県での幼稚園児殺害事件を例に)意見1。(5) 費用対効果が悪いという意見。意見1。犯罪件数の変化を示した資料では、「子どもの犯罪被害データベース」を見ると30年間で見事に殺人被害数が減っています。また、「犯罪と治安についての不安」では、刑法犯認知件数が増えたのは対応の変化であって実際の犯罪がふえたのではないという鋭い指摘。参考に警察庁「平成17年の犯罪情勢」(PDF) もありますが、これは151ページあって膨大です。

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