若くても老眼鏡を使うコツ

若くても老眼鏡を使うコツ

ロート製薬が2005年秋に行ったアンケートで、「老眼鏡を使うには抵抗を感じる人が多い」という結果が出たようです。そうですか。老眼鏡に抵抗ありますか。知的で格調高いメガネですけど。メガネの姿を嫌う人もいるでしょう。

 そこで「めだまカフェ」が老眼鏡をかける時の「言い訳」をお伝えします。
「それ老眼鏡なの?」
「あ、私、眼科で、隠れ遠視
て言われたからメガネ使ってるの。」
半分ホントで半分ウソです。「軽い遠視があるけど、子どもの頃は眼科に行かないから、遠視があると知らなかった」という人は結構います。そういう人は「ほんの少し」目にピント合わせの力を使って遠くや近くを見ているのですが、20才や30代前半あたりで早くも老眼のような「手元がぼやける」自覚が出てきます。そういう軽い遠視の状態を私は「隠れ遠視」と呼んでいますが、別に私の発明したわけでなく眼科医の一部で、たまに使われています。

で、「まだ若いんだけど近くがぼけて見えるの」
と感じる人は眼科に行ってみてください。
遠視がある人は—–今日から堂々と老眼鏡を使えます。
遠視がない人は—–「眼科で、隠れ遠視、て言われたから」と言い訳。
老眼鏡にひと事くらい言い訳があってもいいでしょう。

では「近視でコンタクトをつけてる、しかもコンタクトしてると近くがぼける!」という人の場合。たまにコンタクトの上から老眼鏡使いたい。
「遠視です」という言い訳はききませんね。そういう人はこれです。
「運転に合わせて、わざとコンタクト度数強めに作ったから、近くはめがねかけてるの」と。

余談として、3歳児の視力検査では、少し違う意味で「隠れ遠視」といいますが、ここでは説明は省略します。

実はロート製薬のアンケートって、遠近両用コンタクト『ロートi.Q.14バイフォーカル』の発売に合わせて行っています。だから「老眼鏡って使うのに抵抗あるでしょ!」「遠近コンタクトをどうぞ!」という狙いなんですが。めだまカフェとしては、遠近両用コンタクトはおすすめしません。どの会社の製品でも、遠近コンタクトは遠近メガネほどクリアーに見えることはないので、期待しないでください。ジョンソンでもチバビジョンでもロートでも、です。
当めだまカフェの「遠近両用コンタクト」の記事もどうぞ。他にも老眼への対処としては、コンタクトの左右の度を変えるとか、手持ちルーペで乗り切るとか、手元の照明を追加するとかいろいろ工夫するといいでしょう。


 以上、堂々と老眼鏡を使う知恵をいろいろ書きました。老眼鏡を「読書鏡」と呼び変えようという考えにはあまり賛成できないんですよね。むしろ「老眼鏡」と呼び続けて欲しいというのが私の願いです。


老眼をおぎなう、メガネ以外の小道具たち。
「ワールドルーペハウス」:ルーペ専門店の例。

LEDライトつきカード型ルーペ:電池交換不可だが安い。
LEDライト付カードルーペHL-90:3675円で電池交換可能。


参考の記事
遠視と老眼 – 参天製薬
「40歳でも「老眼」は始まっている」 – 日経BP記事。

(05.11.17作成05.11.17更新)

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