2002年コンタクト界の動き

2002年コンタクト界の動き1:遠近両用の2週間交換レンズが増えた
 遠近両用のレンズで、2週間頻回交換タイプのものが増えました。

ジョンソン社の2ウィークアキュビュー・バイフォーカルと、チバビジョン社のフォーカス・プログレッシブです。いずれも筆者はコンタクト経験のある人にだけすすめています。
 
2002年コンタクト界の動き2:乱視度数入りの2週間交換レンズが増えた
 従来から販売中の フォーカス・トーリックに加えて、ジョンソン社の2ウィークアキュビュー・トーリックと、ボシュロム社のメダリスト・トーリックが販売となりました。今のところ筆者はメダリストの側が軸の安定性が高いと感じていますがその人によって2wアキュビューやフォーカスの方が安定する例もあります。
  
2002年コンタクト界の動き3:ソフトレンズの消毒剤、各社改良品登場
 2002年夏、 日本アルコン から、コンタクトの消毒剤(洗浄すすぎ保存)のオプティフリープラスが発売となりました。 従来のオプティフリーと併売。「テトロニック」 という界面活性剤を追加し脂質に対する洗浄の能力を高めたという能書きです。 価格は従来品より少し高くなるそうですが今後店頭で下がるでしょう。 360mLが(レンズケース1個付属)2700円。 360mLの2本セット(レンズケース2個付属)はオープンプライス。 ライバル製品には ボシュロム社 レニュー、 アラガン社 コンプリート(中身同じでメニコン社アイネス)などがあります。 なぜか米国内向け宣伝文(英語)では「こすり洗い不要= NO RUB」と宣伝する製品が多いのですが、 筆者はどれを使う場合も「こすり洗い」を勧めます。(アメリカ人は無精者が多いかも) (オプティフリープラスの説明書もこすり洗いを推奨。) 日本では糸井眼科の糸井素純医師 が、「こすり洗いしないと消毒効果が低い」という事実を各種の実験データを根拠に発表しています。 また、タンパク除去剤は、2週間タイプ頻回交換レンズではあまり必要ない場合が多いですが 人によっては2週間タイプでもタンパク除去が必要です。 「1ヶ月交換」や「90日交換」という頻回交換レンズはほぼすべて、タンパク除去剤が必要になります。 「1ヶ月交換」や「90日交換」はむしろ分類の上では頻回交換と呼ぶより従来型ソフトコンタクト、の 「まとめ買い」に近い存在と考えて良いでしょう。 なお、過酸化水素タイプの消毒剤、コンセプトF 、コンセプトワンステップ、エーオーセプトなどもありますが 上記のMPSタイプ(オプティフリー、レニュー、コンプリート)とは使い方が別 ですのでご注意ください。 (02.06.05-02.06.11)
●オプティフリーに続いて、コンタクト消毒剤「コンプリート」が 改良して新発売。こちらは「newコンプリート」という名前になって、 新成分「ポロクサマー」(粘稠剤、湿潤剤)を加えています。 箱の上には「乾かない1本ケア」の文字あり。 アラガン社サイトは エイエムオー に会社が変わってもやはり旧製品(うるおいアップ)を掲載している模様。(02.06.14-02.07.02)
●アラガン社が2002/7/1から分割で2社になりました。 アラガンと エイエムオーです。
●コンタクト消毒剤「クレンサイド」のご注意(2002-2005年)。 オフテクス社 の 「クレンサイド」が(2004年年末ころ)新パッケージになり内容も「日本国内販売の全ソフトコンタクトに使用可能」となりました。店頭在庫のうち、旧パッケージ(オレンジと水色の斜め線)の製品は、一部コンタクト使用不可(不可の製品は東レ社 ブレス・オー、ブレスオー2、・シード フォーティーンUV、チバ社 プレシジョンUV、ボシュロム社メダリスト66トーリック )であり、 新パッケージ(赤い三日月マーク)は全コンタクト使用可、と考えてください。

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