大野病院事件の判決

今日の福島県立大野病院事件の判決は医師無罪となりました。妥当な結果だと思います。産婦人科全体を救うだけでなく「出産難民」の増える日本の女性を救った判決と言えると思います。(今回の無罪判決だけでは出産難民問題は解決しませんが。)出産や手術には「予想できない」事故がつきものですから最善の努力をしても事故はこの世からゼロになりません。ブログでは「ある産婦人科医のひとりごと」2006年記事「癒着胎盤で母体死亡となった事例」が参考になります。なお福島民報の電子号外(PDFファイル)に裁判の争点が掲載されています。また数字で調べてみると日本での周産期死亡率Perinatal mortality rateは世界最低(低いのが良い)で2005年には3.3であり、日本での妊産婦死亡率maternal mortality rate (2004年で4.3)はこれも世界で最低レベルのひとつ(低いのが良い)です。少ない医療費でこれだけの産科医療成績をあげている日本の産婦人科は本当に優秀な仕事ぶりだと思います。

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