「オケマン大都市交響詩」

茂木大輔(もぎ だいすけ) 著「オケマン大都市交響詩」を読みました。オーボエ奏者としてのヨーロッパでの留学、演奏、生活の体験記が淡々と書かれていて面白い内容でした。読後の感想はジャズピアニスト山下洋輔の旅行記(ピアニストを笑え、だったか、風雲ジャズ帖だったか)に近い感じで、山下洋輔の本ほど波瀾万丈でないけれど、楽器弾きの努力の様子や異国での生活の苦労話がぎっしりです。適度な状況説明、軽いユーモア、ちょっと泣ける話というところです。パリでカツ丼を食べそこなった話もいいけれど東西統一前の東ドイツへの入国の話が大変印象に残ります。茂木大輔氏の本は二冊しか読んでいませんが「オーケストラ楽器別人間学」がやや散漫で読む途中で挫折。今回の「オケマン大都市..」は僕にとっては大当たりでした。なお茂木氏は「のだめカンタービレ」漫画とドラマ両方に関わっていますがさすがにこの本には「のだめ」関連の話は出てきません。ちなみにブログではようこのちゃんこ風主婦日記12/26記事でこの本の感想がかかれていました。

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