(220文字要約。5月に脳梗塞を起こして右手の一部が弱くなり、1週間少し入院治療を受けました。脳梗塞では2週間程度の入院が標準的らしいですが僕の場合は症状の範囲が少なかったため1週間ですみました。入院中の日課はMRIその他の検査、点滴治療、手足のリハビリなど。退院後は歩けるし話できるし飲食も大丈夫、右手中指薬指小指の力が落ちた点が残った障害です。高血圧も糖尿病もないので僕の普段の水分摂取が少ないのが脳梗塞の発症に関係ありそうです)(ツイッターに書いたので番号をつけてます。)
ci01. 先週から脳梗塞を起こして入院中なのでtwitterに連続投稿で書いてみます。
要約は、右手だけ症状あり、歩行可能、食事可能で軽い脳梗塞。治療は点滴と内服とリハビリ。検査はMRIや頸部エコーなど。
ci02. 脳梗塞メモ。発症はおそらく朝の9時。右利き。タイピングで右の薬指に力入りにくい、さらにペンで字を書くと力が抜けて不安定、と感じたのが最初。頭痛無し吐き気無し。足も大丈夫。仕事は昼より早く切り上げようと決意。
ci03. 朝11時半頃に歩いて脳外科を受診。自分では頚椎か脳梗塞を予想。脳外科ドクター「原因ほぼ頚椎でしょうけど、脳梗塞の可能性もあり、MRI撮りましょう」と。MRI撮影後「脳梗塞ありました」の説明。まだ深刻だと実感できない。
ci04. 脳外科医から「即、入院して点滴開始が必要です」と説明。徐々に深刻だとわかる。家族に連絡。治療方針をきく。部屋は SCU stroke care unit 脳卒中ケアユニットの部屋。足のふらつきないか、発声は良いか、顔の歪みがないかなど確認。
ci05. 「SCU 脳卒中ケアユニット」中身はICUみたいな感じ。ベッド数台並んでいてカーテン仕切り。各ベッドの上、天井付近に液晶モニターで心電図波形や呼吸数、血圧などを表示。そこに横たわって点滴開始。( t-PA静脈注射かな)
ci06. SCU部屋でほぼベッド上の生活。トイレは点滴スタンドで移動。点滴続行は12時間くらいで繰り返す。夜も救急患者入院が多いかと想像したら交通事故患者は別の部屋で、夜中は割と静か。各種モニターの警告音が1時間に数回ピコピコなっている。
ci07. 一般論では脳梗塞のリスクファクターが 加齢、高血圧、糖尿病、喫煙とかある。で、 58歳で高血圧(-)、糖尿病(-)、喫煙(-)という僕には病気を起こしやすい要因があまりなさそう。アルコールも月1回ビール200mlと少ないし。
ci08. 栄養士とよく話すと僕の普段の水分摂取が平均より少なめなのが関係していそうとわかった。
ci09. 検査は最初MRI、他は頸部エコーやホルター24h心電図計。血圧測定が初日30分間隔でその後は1日数回測定。
ci10. (脳梗塞連続ツイート) 入院した病院ももちろんcovid-19対応体制になっていて病院職員は常時マスク着用、おそらく外来患者も全員マスク着用。入院患者は面会禁止。家族とのやりとりはほぼ荷物のみ交換。
ci11. 入院中、毎日の日課のように血圧測定、体温測定あり、心電図電極はつけたまま。点滴ルート2本ほぼ繋いだまま。点滴は数日後1本になる。
ci12. リハビリでのPT, OT,ST。理学療法 PT physical therapy, 作業療法 OT occupational therapy, 言語聴覚療法 ST speech-language-hearing therapy
ci13. 僕の場合は発声の障害は無いのでST言語の訓練ほぼ無し。PT, OTの境目はあまりわからないけど、OTが書字やパズルの練習で、PTが足の動きという印象。
ci14. 手の動きの訓練。字を書く、パズルで指使う、粘土こねる、手のひらでボール2個回すなど。タイピングもあり。今の僕に大切。
ci15. 足腰の訓練は意外にも楽しい。麻痺はないけど20分30分と足腰動かすと気分が晴れて食欲も出て自分にとってすごく良い感じ。
ci16. なお高圧酸素療法は最初5分くらいで頭が痛くなって止めてもらった。耳の前から下あたりにすごい圧迫感。とても1時間は続かないと感じた。止めた時点ではまだ加圧が半分程度だったらしい。
ci17. トイレ回数がとにかく増えた。連日たくさんの薬剤を点滴しているので夜中にも点滴スタンド抱えてトイレに行くのを繰り返す生活。
ci18. 入院中気分の浮き沈みはある。入院当初の軽い興奮と前向きな時期、2日3日経ってだるくなる時期、高圧酸素の前後で頭痛と嘔吐を経験して落ち込んだ半日、足腰の訓練で前向きになってきた時期など。
ci19. 入院中は仕事場の職員、家族、友人とiPhoneで各種の連絡。3人4人から色々決断迫るような質問が来ると頭が混乱したけど、なんとか乗り切る。
ci20. 自分の仕事場での代診確保も大勢の助けでほぼ解決。感謝。仕事場では未解決の問題も少々あるけど明日から少しずつ良くしていきたい。
ci21. 部屋。脳卒中集中治療室(SCU)は「天井付近ディスプレイ完備の大部屋」と「ディスプレイはない小部屋」になっている。天井付近ディスプレイ は心電図や血圧を常に示しているグラフ(SaO2も?)
ci22. 最初数日は大部屋滞在。夜も隣のベッドではあれこれ処置の音がしたり少し騒音はある。普通のICUと同様。大部屋は目の前に職員数人が見える場所なので状態急変時には看護師が3秒でベッドに駆けつけられる体制。
ci23. 数日してSCUの中の小部屋に移動。ドアもあるし天井付近ディスプレイは無しで割と病室らしい部屋。心電図は無線で飛んで詰所に波形表示。急変時には看護師が5秒10秒でベッドに来るような距離。
ci24. ベッド横のテレビは受付で使用権カードを買って使うタイプ。使わなかったので料金は知らない。よく見るとHDMI端子もD-Sub 15ピン端子もあるし外部ディスプレイとして使えそう。今回は使ってない。三菱”REAL” LCD-19LB10。
ci25. SCU部屋での携帯電話使用ルールを尋ねると職員ごとに返事が違っていたけど詳しく追求してない。「声で通話するのはエレベータ前のホールのみ」のルールは確定。これを守ればメールなどのデータ通信はやめろとは言われない。
ci26. SCU部屋で、携帯電話の電波影響受けやすいのは輸液ポンプというのが僕の知ってる範囲なので、データ通信を使うのもひとまず周囲の輸液ポンプから30cm離れてるのを意識はした。
ci27. 食事。脳梗塞患者は嚥下障害の患者も多いので入院スタート時は全員おかゆらしい。僕は朝おかゆ、昼夜が普通ご飯で数日経過。栄養士と話をすると朝はパンにしてもらえた。毎日の看護師チェックも飲み込みの異常ないかの質問、唇の動き、などがある。
ci28. 入院中の多忙な時間と暇な時間。初日と2日目は多忙。検査多い、点滴増える、採血、各種の問診など。3日目からは検査は減るけども点滴、食事、細かい検査やリハビリが、予定通り予定遅れと院内都合で入れ替わる。メール長文返事書くとか考えてると途中に検査がはさまって書けなくなる。
ci29. 脳梗塞、続き。院内PHS。病院職員間では院内PHSは使われている。 2020年7月で一般消費者向けPHSは終了するがその後も院内連絡用PHSは生き残る(数年?)と僕は予想。ハードウェア生産終了がいつかは来るだろうけど。
ci30. 病室の移動。入院期間中、病室移動は2回あった。病状安定の時期とか、救急患者の受け入れバランスで部屋が決まるので病室移動の予告は急に来る。素直に受け入れた方がいいので言われるままに移動した。特に不満はなし。
ci31. 職員の職種は多い。医師、看護師、薬剤師、療法士、介護士、事務職員などなどいろんな人と話をして顔は覚えきれない。全体で顔を合わせる時間が長かったのは PT, OTの理学療法士作業療法士。熱心に指導を受けた。
ci32. 土曜の午後、退院できました。
ci33. 脳梗塞の再発率。国立循環器病センターによると 「10年間で約半数の患者さんが再発したというデータもあります(福岡県久山町の疫学研究)。(梗塞と出血含む)」 http://ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph88.html
ci34. 脳卒中治療(再発予防のための抗血小板療法は p42) https://www.jsts.gr.jp/img/guideline2015_tuiho2019_10.pdf「脳卒中治療ガイドライン2015 追補2019」
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